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ソニー決算短信、ゲーム事業は好調、映画事業で減損1,121億円

ソニーの決算短信(2017年度第3四半期)が掲載されました。

連結業績のお知らせ

説明会配布資料

プレゼンテーション資料

業績発表文

第3四半期の売上高は、2兆3,975億円(前年同期比で7.1%減)、営業利益は、924億円(前年同期比で54.3%減)、純利益は、196億円(前年同期比で83.7%減)となりました。営業利益、純利益ともに大幅な減益となりましたが、映画事業での減損1,121億円が計上されているためで、任天堂のマリナーズ売却とは対照的な内容となりました。

セグメント別で見てみますと、ゲーム&ネットワークサービスの売上高が5.2%増の6,177億円。営業利益が24.3%増の500億円。ゲーム&ネットワークサービス以外の分野が軒並み減益で、相変わらずゲーム事業の好調さが目立ちますね。一方の映画事業は、営業利益が-1,068億円となってしまいました。映画事業の売上高が2,252億円なため、減損1,121億円は相当に大きいですね。

ソニーが映画事業を売却する!?

1月下旬あたりから、ソニーが映画事業(SPE)を売却するという噂が流れました。この噂に対してソニーは、「映画事業を売却する計画はない」とはっきりと回答しています。

それにしても減損1,121億円ですが、一体何が引き金なのでしょう。記事を見ると、コロンビア・ピクチャーズ・エンタテインメント社の営業権が主な減損の対象のようです。映画のDVDやBDの市場縮小が加速したことによる減損です。コロンビア・ピクチャーズ・エンタテインメント社の営業権は、1989年に公開買付けした際に計上されてもの。なんと28年前です。28年前に投資した営業権が、突然巨額の減損を産み出したわけです。う~ん。

「PlayStation VR」の売り上げ台数はどうなのか?

非公表でした。ソニーによると、想定通りに推移しているとのことです。

「PlayStation Vita」の売り上げ台数はどうなのか?

日本ではまだまだやっていけるでしょうが、海外では死に体。随分前から「PlayStation Vita」に関する数値も公表されていません。海外と異なり、携帯型ゲームが根強い日本のマーケット。特にコアゲームに強くない日本の中小メーカーにとって、携帯型ハードウェアは必要なプラットフォーム。「Nintendo Switch」がその受け皿となるか、このままスマートデバイスに流れるのか…。