「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」の雑感
2017年1月13日に行われた「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」の雑感です。
Nintendo Switch プレゼンテーション&体験会 2017 https://www.nintendo.co.jp/switch/
Nintendo Switch プレゼンテーション 2017 https://www.nintendo.co.jp/switch/presentation.html
実際の動画はこちら。
2017年3月3日発売!29980円!
真っ先に発売日、希望小売価格が発表されました。2017年3月3日発売で、29980円。アメリカだと299.99ドルです。為替レートを114円とすると、35000円程度になりますね。国内向けには、販売価格を落としているようです。とはいえ、多くのメディアでは、25000円帯が予測されていたので、予測値より、やや高いと感じる価格設定かもしれません。また、29980円は、あくまで本体価格です。必要な周辺機器を揃えようとすると、初期コストは意外とかかってしまうのではという感想です。
オンラインの有料化に関しては、時代の流れですかね。その変わり、オンラインの有料化に伴う各種サービスの充実に期待しましょう。PSPlusの場合だと、フリープレイ、セーブデータバックアップなどがありますね。
Nintendo Switch 3月3日発売決定! 本体やコントローラーの詳細も発表。 https://topics.nintendo.co.jp/c/article/839d87ee-d7cf-11e6-9aaf-063b7ac45a6d.html
プレゼンテーションの雑感
こんな感じの流れでした!
- 君島社長による発売日、希望小売価格の発表(代表取締役社長 君島達己)
- 「Nintendo Switch」のコンセプト紹介(取締役常務執行役員 高橋伸也)
- 「Nintendo Switch」のプレイスタイル紹介(Nintendo Switch 総合プロデューサー小泉歓晃)
- 発売予定ソフトの紹介
- 「Nintendo Switch」の商品構成の紹介(代表取締役社長 君島達己)
- ヨーロッパ向けメッセージ(欧州任天堂 社長 柴田聡)
- アメリカ向けメッセージ(米国任天堂 社長 レジー・フィサメィ)
- 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の紹介
前半部分が、「Nintendo Switch」の紹介。後半部分が発売予定ソフトの紹介という形です。
スーパーマリオの産みの親で知られる宮本茂氏ですが、後半ちょい役で登場するものの、目立って表舞台に出ることはありませんでした。「Nintendo Switch」は若い世代を中心に取り組まれているようですし、世代交代を強く感じさせるプレゼンテーションでした。発売予定ソフトも、何でもかんでもマリオではなく、マリオ以外のソフトが目立った形です。
「Nintendo Switch」発表内容まとめ
- オンラインは秋以降に有料化。
- リージョンフリー。
- 「TV Mode」は、テレビ画面を見ながら遊ぶスタイル。
- 「Tabletop Mode」は、「Nintendo Switch」本体を立てて、本体の画面を見ながら遊ぶスタイル。
- 「Handheld Mode」は、自由に持ち運ぶスタイル。携帯型ハードウェアの趣き。
- コントローラーとなる「Joy-Con」は左用と右用がある。それぞれ、1Pコントローラー、2Pコントローラーとして使える。
- バッテリーの持続時間は3時間。これは、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の場合。
- 「USB Type-C」でアダプター接続、充電可能。
- 画面は静電容量式のタッチパネル。
- Wi-Fi接続でマルチプレイが可能。
- 最大8台の「Nintendo Switch」本体をローカル接続し、マルチプレイが可能。
- 「Joy-Con」のアナログスティックは押し込み入力が可能。
- 「Joy-Con」は、アミーゴのデータを読み書きできる。
- 「Joy-Con」には、スクリーンショットを撮影するボタンがある。将来的には、動画撮影にも対応とのこと。
- 「Joy-Con」には、加速度センサー、ジャイロセンサーが搭載。
- 「Joy-Con」の本体との接続部には、LボタンとRボタンが存在。
- 「Joy-Con」のカラーバリエーションとして、赤と青が存在。
- 「Joy-Con」を握って操作するための、「Joy-Con」ストラップがある。「Wii」の趣き。
- 「Joy-Con」には、モーションIRカメラがあり、距離を計ることが可能。
- 「Joy-Con」には、触覚センサーがある。水の質感などを感じることができるらしい。HD振動と呼ばれる機能。
とにかく、「Joy-Con」が多彩ですね。モーションIRカメラや触覚センサーは、「Joy-Con」の特にユニークともいえる部分です。最も触覚センサーについては、実際に体感してみないと評価が難しいですね。単なる振動ではなく、質感も伝わるとのことです。それと、LボタンとRボタンが存在していたことに驚きました。本体との接続部にあるんですね。「Joy-Con」の多彩なプレイスタイルを印象付ける内容でした。
一方で、ユーザーの大きな関心事である性能に関する発表がありませんでした。CPUが、「NVIDIA製 カスタムTegraプロセッサ」程度のことしかわかりません。発表会の内容も性能にフォーカスするような内容ではありませんでした。性能ではなく、体験を重視したハードウェアということです。「Nintendo Switch」の節々からも過去のハードウェアとの繋がりを感じさせますし、間違いなく「Wii」や「Wii U」の後継といえるハードウェアです。そういった意味では、性能で「PlayStation 4」や「Xbox One」を上回ることはないでしょう。
発売予定ソフト(発表順)
- 1-2-Switch(ワンツースイッチ)(2017年3月3日発売)(1-2-Switch プロデューサー 河本浩一)
- ARMS(アームズ)(2017年春発売予定)(ARMS プロデューサー 矢吹光祐)
- Splatoon 2(スプラトゥーン 2)(2017年夏発売予定)(Splatoon 2 総合プロデューサー 野上恒)
- SUPER MARIO ODYSSEY(スーパーマリオオデッセイ)(2017年冬発売予定)(SUPER MARIO ODYSSEY プロデューサー小泉歓晃氏)
- Xenoblade 2(ゼノブレイド 2)(2017年発売予定)
- ファイアーエムブレム無双(未定)
- ドラゴンクエストシリーズ関連作品
- 真・女神転生シリーズ最新作
- OCTOPATH TRAVELER(スクウェア・エニックスの完全新作RPG)
- 株式会社セガゲームス 取締役 名越稔洋
- ベゼスタゲームスタジオ エクゼクティブ・プロデューサー トッド・ハワード
- 株式会社グラス・ホッパー・マニファクチュア 代表取締役 須田剛一
- エレクトロニック・アーツ ワールドワイドスタジオ エグゼクティブバイスプレジデント パトリック・ソダーランド
- 小粒作品も含めたゲームプレイ映像紹介
気になるのはローンチソフトですが、どれがローンチソフトなのか、発表会を見た限りだとわかり辛い部分があります。ローンチソフトの紹介というよりは、今後、こういったソフトが発売されますよ~という紹介ですね。
プレゼンテーションで発表されたローンチソフトは、「1-2-Switch」「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の2種類です。実際のローンチソフトは、もう少しあるのですが、プレゼンテーションでは紹介されませんでした。焼き直しだったり、移植だったりで価値に乏しいのでしょうが、1行紹介くらいあっても良かったのでは?「ドラゴンクエスト ヒーローズⅠ・Ⅱ for Nintendo Switch」は、移植作品でありながらそれなりに取り上げられましたが、その一方で発売日が紹介されないという待遇でした(ローンチソフトなのに)。
良くも悪くも終始任天堂一色のプレゼンテーションですね。「1-2-Switch」からトリの「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」に持っていく流れと、サードパーティのラインナップの乏しさがそれを感じさせます。セガゲームスの名越稔洋氏が登壇したときは、何か発表があるのかと思いましたが、「魅力的なハードなので検討しています。」の一言で去って言ったため、多くの視聴者から突っ込みが入ったことでしょう。
相手の「目」を見て遊ぶ対面ゲーム『1-2-Switch(ワンツースイッチ)』発表! https://topics.nintendo.co.jp/c/article/1f926f96-d419-11e6-9aaf-063b7ac45a6d.html
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』 3月3日発売決定! https://topics.nintendo.co.jp/c/article/807d3632-cd86-11e6-9aaf-063b7ac45a6d.html
市場の反応
任天堂(7974)の株価は発表会直後から大きく下落。前日比5.75%で引けました。希望小売価格が、メディアの予測よりやや高めだったこと。ローンチソフトの乏しさなどが原因と言われています。大きなマイナス要因があったというよりは、これといってプラス要因がなかったことが下落に繋がったのかもしれません。トリを務めた、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の発売日発表も、事前に織り込み済みで、株価を上昇させる要因にはなりませんでした。