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「PlayStation VR」予約戦争!物を売るってレベルじゃない?

「PlayStation VR」の発売が直前に迫っています。

「PlayStation VR」の日本での発売日は10月13日。3度の予約戦争を経て、ついに発売となります。3度の予約戦争はなかなかに熾烈を極めたものとなりました。残る最後の可能性が当日の店頭販売ですが、ほとんどが抽選販売のようで、朝早くからショップに並んだとしても確実に手に入る保障はなさそうです。「物を売るってレベルじゃねぇぞ!」は、「PlayStation 3」発売当日の迷言ですが、「PlayStation VR」はどうなるのでしょう?

第一次予約戦争の勃発

第一次予約戦争は6月18日に勃発しました。そして、大方の予想通り予約開始と同時に予約終了となりました。オンラインショップはほとんど即時に全滅となりました。多くのユーザーが、ディスプレイ前にて待機し、予約開始ボタンが表示されるのをリロード連打で待ち構えていました。しかし、ボタンが表示されたかと思ったら、既に予約終了ボタンという顛末で、放心状態となるユーザーも数多くいました。

オンラインショップ大手の不手際

そんななか、オンラインショップ大手の「Amazon」が見事な珍事をやらかします。「PlayStation VR」の特集ページを事前に用意し、予約販売を開始する予定でしたが、この特集ページに予約開始のリンクが一向に出てこないのです。「PlayStation VR」の予約解禁は、午前9時でしたが、予約開始のリンクが表示されたのは9時を20分以上過ぎてからでした。そして、表示されたときには、既に予約完売で終了していたのです。

なぜ、こんなことが起きたのでしょう。実は、特集ページとは別に、「Amazon」の検索ボックスから、「PlayStation VR」の商品ページに飛べ、そこから「PlayStation VR」の予約ができてしまっていたのです。そんなことも露知らず、特集ページ待機組みが、一向に現れないリンクを待ち続けている間に、何気なく「PlayStation VR」を検索し、商品ページに到達した選ばれし者だけが、予約のチャンスを得られたのでした。

当然、特集ページ待機組みは激怒。「PlayStation VR」の商品ページは、★1のレビューで荒れに荒れました。後ほどそれらのレビューが全削除されたことで、更なる批判を集めました。特集ページへのリンク掲載が遅れた理由は不明ですが、システム上の不具合と言われています。レビューの全削除に関しては仕方がないでしょう。あくまで商品のレビュー欄ですので。「Amazon」の不手際が要因で、不評が集まってしまったのだから、「PlayStation VR」から見ればとばっちりですね。

予想よりは落ち着いていた店頭販売

一方、カオスな状態となったオンラインショップと異なり、店頭販売組みは比較的落ち着いていたようです。ビッグカメラは抽選販売だし、ヨドバシカメラも全額前金制のおかげか、転売屋などが比較的少なかったようです。それでも開店数時間前の待機が必要でしたが、逆に言えば、早朝待機していれば入手できた可能性が高いものでした。

第二次、第三次の予約戦争

その後、第二次、第三次の予約戦争が勃発しました。第二次は7月23日。第三次は、9月24日。いずれも第一次ほどの混乱はありませんでしたが、一時間かからず完売御礼となりました。そして、最後のチャンスが10月13日の当日販売となります。当日販売といっても抽選方式も多く、早朝から並んでいれば必ず入手できるとは限りません。先着順なのか、抽選なのか、事前に下調べは必須となるでしょう。

転売屋

さて、「PlayStation VR」における転売屋はどうだったのでしょう。転売屋は、希少価値の高い商品を買占め、ネットオークションなどで、通常価格より高めに商品を売る人達のことです。転売屋が押し寄せることで、一般ユーザーの手元に商品が届く機会が減るのですから、当然のごとく嫌われる存在であります。

「PlayStation VR」でも、第一次予約戦争の終戦からほどなくして、楽天などのネットオークションに多くの「PlayStation VR」が掲載されました。価格帯は85000円台あたりです。正規価格が、カメラ同梱なしで44,980円(税抜)、カメラ同梱ありで49,980円(税抜)ですので、7割増しのお値段ですね。オークションでの手数料を考えても、30000円程度の粗利になるので、買えなかったユーザーが転売屋憎しとなるのも自然な流れではあります。

しかし、発売直前の今、あらためてネットオークションを覗いてみると、価格帯が65000円台まで落ちていました。発売直前に売り抜けるつもりなのでしょうか。

実はあまり盛り上がっていない?

正直に言って、「PlayStation VR」の需給は読めません。周辺機器という位置付けに関わらず、予約時点でこれほど盛り上がるのはあまり前例がありません。しかし、発売を直前に控えている今の状況は、予約時点と比較するとかなり落ち着いているのではという印象です。いや、むしろ盛り上がりに欠けているのではとも感じます。国内の「PlayStation VR」専用タイトルに魅力が乏しいというのもあるかもしれません。『エースコンバット7』や『グランツーリスモSPORT』などの人気タイトルの発売はまだ先の話です。もしかして、第一次予約戦争がピークだったのでは…。ここにきて、転売屋の価格が落ちていること、出品数を含めて考えれば、「PlayStation VR」の品薄状態は予想以上に早く解消されるかもしれません。