【PlayStation 4】サイバーガジェットから、セーブデータエディタが登場!ソニーとのイタチごっこが始まる?
「PlayStation 4」のセーブデータをスゴイ状態に編集できる!
サイバーガジェットが3月6日に発売した「PlayStation 4」のセーブデータエディタが大きな議論を呼んでいます。発表直後は、遂に「PlayStation 4」のセーブデータが改造できると沸き立つユーザーがいる一方、不快感を示すユーザーも多数いました。「改造して、楽にゲームをクリアして面白いか?」「改造データをオンラインに持ち込まれるのは迷惑」といった意見です。オンラインに持ち込まず、個人で楽しむ場合は問題ないという条件付き賛成派の存在も。また、セーブデータ改造に対し、ソニーが何らかの対策を行うのかという点でも注目です。
http://www.cybergadget.co.jp/products/4544859494444/
発売直後からトラブル連発し、使用不可な状態に
ゲームユーザーから、多くの注目を浴びながら発売と至った「PlayStation 4」のセーブデータエディタですが、さっそくやらかしてしまったようで、発売直後のAmazonは、★1評価の嵐。
【PS4用セーブエディター】現在、アクセス集中によりサーバーに接続できない、処理に時間がかかるなどの状態が断続的に発生しています。ユーザーの皆様にご不便、ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。https://t.co/LE6g1eTUXb pic.twitter.com/DdZf4VcWC1
— サイバーガジェット (@cybergadget) 2017年3月6日
サーバー代をケチってしまったのか、利用者が想定より多すぎたのか、アクセス集中が要因で、サーバーに接続できないという状態が断続的に続き、阿鼻叫喚の事態になってしまったようです。とてもスゴイ状態です。「使い物にならない」「買う価値なし」「詐欺会社」など、罵詈雑言が飛び交うなか、追い討ちをかけるように「PlayStation 4」のシステムアップデート「4.50」により、使用不可な状態になるという顛末。発売からわずか3日の出来事でした。
【PS4用セーブエディター】PS4本体を最新システムソフトウェア「4.50」に更新すると、パッチコードが正しく適用できないことが確認されました。大変ご不便をおかけ致しますが、現時点でPS4用セーブエディターをご使用になる際は、「4.50」への更新は行わないようお願い申し上げます。
— サイバーガジェット (@cybergadget) 2017年3月9日
3DS、PS3でも頻発していたサーバーエラーが、今回も頻発。 確かに過去から何も学ばない上、サーバー増強などもしない。
アプリの作り自体も劣悪で、ワンクリック毎にフリーズ、応答なし状態になる。 まるでWinアプリは中学生のプログラミングレベル。
購入から3日後の今現在もサーバーに繋がらず繋がってもデータ書き換えの所でフリーズ、 その後サーバーエラーで適用ならず。 初日にカスタマーセンターにメールを出したが、今現在まで全く音沙汰はありません。
朝から夜までしていますが認証まで至っていません。困った状態です。こんなの初めてです。 普通だったらこういう状況が起きないように前もって対策しておくべきです。 頭にきています。
一方、巷では、ソニーの対応を賞賛する声が聞こえました。業界系ブログもこぞって取り上げ、各所でサイバーガジェット死亡確認を連発することに。
結果的に潰されてしまったといえ、ソニーが意図的に潰しにかかったかどうかは疑問です。システムアップデート自体はかなり前から予定されていたものですし、アップデートによる仕様変更箇所に巻き込まれてたというのが正しいかもしれません。現時点で、ソニーからの声明もありません。
連休明けの3月13日、復活を遂げる
散々なローンチとなった「PlayStation 4」のセーブデータエディタですが、サイバーガジェットもこのままでは終わりません。Twitter上で、システムアップデート「4.50」への対応も明言し、連休明けの3月13日、予想以上の速さで復活を遂げました。システムアップデート「4.50」の対応だけでなく、『ファイナルファンタジー15』の改造を禁止したことによるサーバートラブルの緩和も行いました。発売から1週間、ようやくまともに使える状態になったわけです。
【PS4用セーブエディター】本日よりシステムソフトウェア「4.50」に対応しました。更新作業等は不要で、そのままご使用いただけます。なお、サーバー負荷緩和の為、『FF15』のご利用を一時中止とさせて頂きます。ご不便をおかけしますが、何とぞご了承いただけますようお願い申し上げます。
— サイバーガジェット (@cybergadget) 2017年3月13日
ちなみに何故『ファイナルファンタジー15』が槍玉に挙げられたのかというと、セーブデータのデータ量の大きさが原因です。「PlayStation 4」のセーブデータエディタは、クラウド上で暗号化、複合化を行う仕組みであり、そのため、オンラインに繋いでいることが必須です。PSIDも必要になります。昨今のセーブデータは、単なるパラメーターが保存されていた昔と異なり大容量化しています。特に『ファイナルファンタジー15』は、プロンプトの写真コレクションなどもあり、プレイヤーにとってはかなり大きなデータ量となる場合があります。それをクラウドで処理するわけですから、サーバーの負荷も相当なものだったのでしょう。
セーブデータエディタが引き起こす問題とは?
華麗に復活した「PlayStation 4」のセーブデータエディタ。さっそく『スーパーロボット対戦』や『仁王』をスゴイ状態にすべく、ちまちまとパッチコードを当てるユーザーが出てきました。賛否両論となっているセーブデータ改造ですが、具体的にどのような問題が起きうるのでしょうか?
まず、セーブデータエディタをチートツールとみなすか否かで見解が分かれそうです。私としては、セーブデータエディタは、あくまでエディタでしかなく、従来のチートツールとは出来ることも仕組みも異なるものです。サイバーガジェットが販売しているチートツールとして有名なものにプロアクションリプレイがあります。もっぱら「PAR」と略されます。ハードウェアに接続するタイプで、システム上でリアルタイムで動作し続けます。そのため、「ダメージを受けない」「所持金が減らない」などといったチートコードも利用することができました。セーブデータの編集だけでは、ゲームシステムそのものに変更を加えることはできません。できるのは「所持金がMAX」「ステータスがMAX」など、セーブデータの編集のみで成り立つものだけです。これらの行為は通常のプレイでも出来ることであり、チート行為とは言い切れない部分もあります。プロアクションリプレイのようなタイプは、システム変更に弱く、システムアップデートであっさりとおじゃんにされる可能性が高いです。「PlayStation 4」でそれを実現するのは難しいのではと思います。
もちろんセーブデータ改造に問題がないわけではありません。例えば、ダウンロードコンテンツの課金アイテムなどを課金なしで入手する行為です。ダウンロードコンテンツの提供方式によりますが、多くの場合は、あらかじめシステムデータに用意しておき、ダウンロードコンテンツが購入されたら、その使用権を与えるアカウントロック方式が主流です。アカウントロック方式の場合、セーブデータに使用権のフラグを立てるだけで使えてしまう可能性があります。例え、後付けでダウンロードコンテンツを開発し、提供したとしても、基本的には同じです。事前に無料のメジャーアップデートで、ダウンロードコンテンツのシステムデータをインストールすることが多く、後付けだろうが、アカウントロック方式であることに変わりはありません。『DARK SOULS』などがこの方式ですね。防ぐには、購入時にサーバー側にデータを保存し、セーブデータと照合するなどの対策が必要になるでしょう。それでも、オフラインで利用されると対策は難しいかもしれません。
また、PvPなどのマルチプレイが提供されているゲームも問題になります。セーブデータ改造で、最大HPを弄るなどは容易でしょう。あからさまだとすぐにバレますが、気付かない程度に細工されるとどうしようもありません。完全なオンラインゲームだったら、逆に問題にならなそうですね。全部サーバーに保存すれば良いのです。
最も、当のサイバーガジェットが、そんな露骨なパッチコードを公開するとは思えません。特に課金アイテムの入手などはまず対応しないでしょう。しかし、サイバーガジェットが公開しなくとも、ユーザーが自力で辿りつく可能性はあります。セーブデータエディタには、アドバンスモードと呼ばれるユーザーが自由にコードを編集できるモードが存在するのです。
ソニーとのイタチごっこが始まる?
ソニーとのイタチごっこが始まってしまうのでしょうか。ソニーは、今後、何らかの対策を取って行くのでしょうか。システムアップデート「4.50」で、エディタが使用不能となったのは意図的なものだったのでしょうか…。
今後の動向が気になりますね。特に次のシステムアップデートに注目していきたいです。
カプコン決算短信、『モンスターハンター ストーリーズ』軟調
カプコンの決算短信(2017年度第3四半期)が掲載されました。
第3四半期の売上高は、535億円(前年同期比で6.2%減)、営業利益は、51億円(前年同期比で51.7%減)、純利益は、27億円(前年同期比で60.6%減)となりました。営業利益、純利益ともに減益となり、デジタルコンテンツ事業(ゲーム事業)の不調が、その要因としてあげられます。前年同期の『モンスターハンタークロス』の反動減に加え、『モンスターハンター ストーリーズ』が軟調とのこと。一方、アミューズメント施設事業、アミューズメント機器事業は増益。パチンコ、パチスロは好調のようですね。
『モンスターハンター ストーリーズ』はどうだったのか?
決算でもはっきりと軟調と言及されていた『モンスターハンター ストーリーズ』。キッズ向けのモンスターハンターとして、成功が期待されていましたが、そう簡単にはいきませんでした。初週売り上げは約14万本で、消化率は60%台。『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村』の方が売れてますぞ。フジテレビ系列でアニメ放送も開始されましたが、こちらも大苦戦中のようです。
モンスターハンターと言えば、「はちみつちょうだい」で有名な「ゆうた」はびこる地。マナーが著しく欠けているプレイヤーを「ゆうた」と呼びますが、その「ゆうた」大量発生の要因が、プラットフォームを「Nintendo 3DS」にしたことによるキッズ流入と言われています。にもかかわらず、いざ「ゆうた」を獲得しようとすると、「ゆうた」はついて来てくれないという悲しさ。キッズ商売の難しさを感じます。
スクウェア・エニックス決算短信、『ファイナルファンタジーXV』発売で売上高大幅UP!
スクウェア・エニックスの決算短信(2017年度第3四半期)が掲載されました。
決算短信|IR情報|株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
第3四半期の売上高は、1900億円(前年同期比で24.4%増)、営業利益は、214億円(前年同期比で9.7%減)、純利益は、220億円(前年同期比で8.9%減)となりました。営業利益、純利益は減益ですが、売上高は大きく伸ばしました。売上高が伸びている要因は、超大作『ファイナルファンタジーXV』の発売などに起因しています。その一方で、営業利益、純利益ともに減益となってしまっているのは、前年同期にオンラインゲームの拡張版ディスクが発売されたことによる反動減とのことです。
『ファイナルファンタジーXV』の開発費は回収できたのか!?
一体どれほどの開発費をかけたのでしょうか。1000万本売らないと開発費が回収できないなとの噂が立っていましたが、きちんと回収できた模様です。
公式発表はありませんが、決算の内容も悪くなく、コンシュマーゲーム向けに限定すれば、売上高、営業利益ともに大幅増加ということですので、大丈夫だったのでしょう。
出版事業は軟調
すっかり影が薄くなってしまったスクウェア・エニックスの出版事業です。もともと売り上げ比率が高い事業部ではありませんでしたが、利益率は高いと言われてましたね。縮小が止まりません。ガンガンも、最近まったく知らないですねぇ。
ソニー決算短信、ゲーム事業は好調、映画事業で減損1,121億円
ソニーの決算短信(2017年度第3四半期)が掲載されました。
第3四半期の売上高は、2兆3,975億円(前年同期比で7.1%減)、営業利益は、924億円(前年同期比で54.3%減)、純利益は、196億円(前年同期比で83.7%減)となりました。営業利益、純利益ともに大幅な減益となりましたが、映画事業での減損1,121億円が計上されているためで、任天堂のマリナーズ売却とは対照的な内容となりました。
セグメント別で見てみますと、ゲーム&ネットワークサービスの売上高が5.2%増の6,177億円。営業利益が24.3%増の500億円。ゲーム&ネットワークサービス以外の分野が軒並み減益で、相変わらずゲーム事業の好調さが目立ちますね。一方の映画事業は、営業利益が-1,068億円となってしまいました。映画事業の売上高が2,252億円なため、減損1,121億円は相当に大きいですね。
ソニーが映画事業を売却する!?
1月下旬あたりから、ソニーが映画事業(SPE)を売却するという噂が流れました。この噂に対してソニーは、「映画事業を売却する計画はない」とはっきりと回答しています。
それにしても減損1,121億円ですが、一体何が引き金なのでしょう。記事を見ると、コロンビア・ピクチャーズ・エンタテインメント社の営業権が主な減損の対象のようです。映画のDVDやBDの市場縮小が加速したことによる減損です。コロンビア・ピクチャーズ・エンタテインメント社の営業権は、1989年に公開買付けした際に計上されてもの。なんと28年前です。28年前に投資した営業権が、突然巨額の減損を産み出したわけです。う~ん。
「PlayStation VR」の売り上げ台数はどうなのか?
非公表でした。ソニーによると、想定通りに推移しているとのことです。
「PlayStation Vita」の売り上げ台数はどうなのか?
日本ではまだまだやっていけるでしょうが、海外では死に体。随分前から「PlayStation Vita」に関する数値も公表されていません。海外と異なり、携帯型ゲームが根強い日本のマーケット。特にコアゲームに強くない日本の中小メーカーにとって、携帯型ハードウェアは必要なプラットフォーム。「Nintendo Switch」がその受け皿となるか、このままスマートデバイスに流れるのか…。
任天堂決算短信、当期純利益は上方修正も、営業利益は下方修正
「平成29年3月期 第3四半期 決算短信」が掲載されました。
第3四半期累計の売上高は、3,111億円(前年同期比で27%減)、営業利益は、263億円(前年同期比で38%減)、経常利益は、491億円(前年同期比で11%減、純利益は、1,029億円(前年同期比で154%増)となりました。純利益がやたら大きいですが、メジャーリーグ球団のシアトルマリナーズ売却により、635億円が売却益として計上されているためです。
営業利益、経常利益はともに前年同期比で減少しています。営業利益が、前年同期比で38%減なのに対し、経常利益が前年同期比で11%減で済んでいるのは、経常利益にあの『Pokémon GO』の投資利益が含まれているためです。株式会社ポケモンなどに係る持分法による投資利益は、167億円とのことです。『Pokémon GO』により、任天堂の株価が暴騰し、過熱状態となったのは記憶に新しいですね。その後、任天堂が声明を出し、『Pokémon GO』の所有者が任天堂でないことが知れ渡ると、市場は一気に冷めていくのでした。あの『Pokémon GO』がもたらす利益が167億円とのことですから、任天堂の声明通り、大きな影響はなかった模様です。
『ポケットモンスター サン・ムーン』が1,469万本を売り上げ
凄まじい売り上げです。『Pokémon GO』といい、最近パッとしないマリオと比べて、すこぶる元気ですね。とある妖怪に窓際に追いやられていた時期もありましたが、その妖怪が失速。まだまだピカチュウの時代は続きそうです。
『ドラゴンクエストXI』が「Nintendo Switch」の発売予定一覧にない
参考資料に、発売予定一覧があるのですが、そこに記載がありません。「Nintendo 3DS」にはあります。スクウェア・エニックスの公式サイトにも記載がありません。これを受けて、ネットでは任天堂の飛ばし?などと言っている方々もいますが、さすがにそれはないでしょう。開発者が「Nintendo Switch」での発売を示唆する発言をしていますし、『ドラゴンクエストXI』発表会の時点で、「Nintendo NX」(「Nintendo Switch」の開発コードネーム)に言及していましたし…。むしろ、発表会の段階で「Nintendo NX」に言及するあたり、任天堂プラットフォームに対する気配りまで感じさせます。ドラゴンクエストシリーズは、長い間、任天堂プラットフォームでしたしね。じゃあ、なんで記載がないかというと、単に発売の目処が立っていないのでしょう。そういった意味では、目処が立つことなく、「Nintendo Switch」での発売がなかったことになる可能性はあります。少なくとも「PlayStation 4」や「Nintendo 3DS」と同時期の発売はないでしょう。
Free to Start型とは?
プレゼンテーション資料を読んでいるとたびたび出てくる「Free to Start」というキーワード。これ、任天堂の造語なんですよね。「最初は無料で遊べるよ」という意味の造語なんですが、基本無料のビジネスモデルである「Free to Play」と何が違うのかというと、大して何も違わない。資料で紹介されている『ファイアーエムブレム』にしても、結局のところアイテム課金ですし。「オープンワールド」を「オープンエアー」と言ったり、流行に乗っていると思われたくないのか、ときたま変な造語を作る任天堂なわけです。
市場の反応
任天堂(7974)の株価は続落です。なお、ディー・エヌ・エー(2432)も急落となっています。純利益は増大となりましたが、主要因となるシアトルマリナーズの売却益は一時的なもので、通期の営業利益も下方修正となっています。その結果、上ブレを期待していた投資家の失望売りが入ったようです。
「Nintendo Switch」ローンチソフト雑感
「Nintendo Switch」と同時発売されるローンチソフトの雑感です。「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」では、イマイチわかり辛かったローンチソフトですが、公式サイトに全部載ってましたね。
2017年3月3日発売!ローンチソフトまとめ!
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
- 発売日:2017年3月3日
- 発売元:任天堂
「Nintendo Switch」と同時発売されるローンチソフトの中では一際大きな存在感を持つ目玉作品です。元々、「Wii U」での発売がアナウンスされていましたが、「Nintendo Switch」の登場で、いわゆる縦マルチになりました。「Nintendo Switch」のスペック詳細が不明なので、何とも判断しがたいですが、「Wii U」版との差異はほとんどないのではという感想です。
「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」では、トリを飾りました。流されたプロモーション映像では、シリーズ通してのヒロイン、ゼルダ姫が初お目見えとなりました。早速、視聴者達により、「野獣先輩」「イモト」など、人情味溢れる敬称が付けられました。
1-2-Switch(ワンツースイッチ)
- 発売日:2017年3月3日
- 発売元:任天堂
「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」で発表されました。「Nintendo Switch」の特徴的なコントローラー、「Joy-Con」をふんだんに使ったパーティゲームです。「Nintendo Switch」の入門用ソフトであり、「Wii」での『Wii Sports』的な立ち位置となります。プロモーション映像では、画面を見ずに対戦者双方が向き合って、「Joy-Con」をかざして早撃ちする西部劇的ミニゲームが紹介されました。テレビゲームでなくなった瞬間です。この必ずしも画面を使わない新しいスタイルは、プレゼンテーションの中でも大きくアピールされているポイントです。他にも乳を思う存分搾り取れるゲームがあったりと、興味をそそられる一本となるでしょう。
『Wii Sports』と異なり、「Nintendo Switch」同梱ソフトでないことから、海外では不満の声があったようです。
ドラゴンクエスト ヒーローズⅠ・Ⅱ for Nintendo Switch
https://www.nintendo.co.jp/software/switch/babka/index.html
- 発売日:2017年3月3日
- 発売元:スクウェア・エニックス
移植作品ですが、『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』と、『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』の2本が収録され、新ボス「破壊神シドー」や、新キャラクター「ライアン」が追加されています。
完全版ってやつですね。ハードウェアを跨いだ完全版商法は、元のハードウェアの持ち主にとってみれば、気持ちのいいものではないようで、やはり、そこが少なからず批判されています。昔あった「Xbox 360」→「PlayStation 3」の流れを思い出しますね。
海外ですが、「PlayStation 4」と「Nintendo Switch」の比較検証記事があります。これによると、エフェクトや照明がトーンダウンし、テクスチャが低下しているとのことです。
SUPER BOMBERMAN R
https://www.nintendo.co.jp/software/switch/aab8a/index.html
- 発売日:2017年3月3日
- 発売元:KONAMI
まさか、「KONAMI」がローンチソフトを出してくるとは予想外でした。公式サイトの紹介では、「驚きのフォトリアルグラフィック」とありますが、普通のボンバーマンらしいグラフィックです。僕の想像していた「フォトリアル」とは違いました。違って良かったと思います。
信長の野望・創造 with パワーアップキット
https://www.nintendo.co.jp/software/switch/abwua/index.html
- 発売日:2017年3月3日
- 発売元:コーエーテクモゲームス
移植作品です。『信長の野望』の30周年記念作品です。
いけにえと雪のセツナ
https://www.nintendo.co.jp/software/switch/babja/index.html
- 発売日:2017年3月3日
- 発売元:スクウェア・エニックス
移植作品です。名作『クロノ・トリガー』をリスペクトするRPGです。「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」では、かろうじて1秒ほど紹介されました。
ぷよぷよ™テトリス®S
https://www.nintendo.co.jp/software/switch/baaca/index.html
- 発売日:2017年3月3日
- 発売元:セガゲームス
移植作品です。「ぷよぷよ」も「テトリス」もプレイしたことがあります。しかし、『ぷよぷよ™テトリス®S』はプレイしたことがないので、どういうルールになっているのかよくわかりません。
魔界戦記ディスガイア5
https://www.nintendo.co.jp/software/switch/aacaa/index.html
- 発売日:2017年3月3日
- 発売元:日本一ソフトウェア
移植作品です。「日本一ソフトウェア」は、今後、「Nintendo Switch」に積極的にソフトを投入していく方針のようです。
なお、日経によると、「Nintendo Switch」参入をきっかけに株価が下落したようです。
なんでですか…。
「Nintendo Switch」ローンチソフト雑感
多くのユーザーは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を購入するでしょう。それ以外のソフトは、ほとんどが移植作品ですし。ローンチソフトのラインナップとしては、少し寂しいものがあります。後は『1-2-Switch』が、乳搾りというネタでどこまで売り上げが伸ばせるか注目です。
ローンチソフトのラインナップが少ない理由について、「Nintendo of America」の社長、レジナルド・フィサメィ氏がインタビューで言及しています。ソフト販売が途切れないように、大作リリースの間隔を開けるためとのことです。
単なる虚勢の可能性もありますが…、今後のラインナップに期待しましょう。
「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」の雑感
2017年1月13日に行われた「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」の雑感です。
Nintendo Switch プレゼンテーション&体験会 2017 https://www.nintendo.co.jp/switch/
Nintendo Switch プレゼンテーション 2017 https://www.nintendo.co.jp/switch/presentation.html
実際の動画はこちら。
2017年3月3日発売!29980円!
真っ先に発売日、希望小売価格が発表されました。2017年3月3日発売で、29980円。アメリカだと299.99ドルです。為替レートを114円とすると、35000円程度になりますね。国内向けには、販売価格を落としているようです。とはいえ、多くのメディアでは、25000円帯が予測されていたので、予測値より、やや高いと感じる価格設定かもしれません。また、29980円は、あくまで本体価格です。必要な周辺機器を揃えようとすると、初期コストは意外とかかってしまうのではという感想です。
オンラインの有料化に関しては、時代の流れですかね。その変わり、オンラインの有料化に伴う各種サービスの充実に期待しましょう。PSPlusの場合だと、フリープレイ、セーブデータバックアップなどがありますね。
Nintendo Switch 3月3日発売決定! 本体やコントローラーの詳細も発表。 https://topics.nintendo.co.jp/c/article/839d87ee-d7cf-11e6-9aaf-063b7ac45a6d.html
プレゼンテーションの雑感
こんな感じの流れでした!
- 君島社長による発売日、希望小売価格の発表(代表取締役社長 君島達己)
- 「Nintendo Switch」のコンセプト紹介(取締役常務執行役員 高橋伸也)
- 「Nintendo Switch」のプレイスタイル紹介(Nintendo Switch 総合プロデューサー小泉歓晃)
- 発売予定ソフトの紹介
- 「Nintendo Switch」の商品構成の紹介(代表取締役社長 君島達己)
- ヨーロッパ向けメッセージ(欧州任天堂 社長 柴田聡)
- アメリカ向けメッセージ(米国任天堂 社長 レジー・フィサメィ)
- 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の紹介
前半部分が、「Nintendo Switch」の紹介。後半部分が発売予定ソフトの紹介という形です。
スーパーマリオの産みの親で知られる宮本茂氏ですが、後半ちょい役で登場するものの、目立って表舞台に出ることはありませんでした。「Nintendo Switch」は若い世代を中心に取り組まれているようですし、世代交代を強く感じさせるプレゼンテーションでした。発売予定ソフトも、何でもかんでもマリオではなく、マリオ以外のソフトが目立った形です。
「Nintendo Switch」発表内容まとめ
- オンラインは秋以降に有料化。
- リージョンフリー。
- 「TV Mode」は、テレビ画面を見ながら遊ぶスタイル。
- 「Tabletop Mode」は、「Nintendo Switch」本体を立てて、本体の画面を見ながら遊ぶスタイル。
- 「Handheld Mode」は、自由に持ち運ぶスタイル。携帯型ハードウェアの趣き。
- コントローラーとなる「Joy-Con」は左用と右用がある。それぞれ、1Pコントローラー、2Pコントローラーとして使える。
- バッテリーの持続時間は3時間。これは、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の場合。
- 「USB Type-C」でアダプター接続、充電可能。
- 画面は静電容量式のタッチパネル。
- Wi-Fi接続でマルチプレイが可能。
- 最大8台の「Nintendo Switch」本体をローカル接続し、マルチプレイが可能。
- 「Joy-Con」のアナログスティックは押し込み入力が可能。
- 「Joy-Con」は、アミーゴのデータを読み書きできる。
- 「Joy-Con」には、スクリーンショットを撮影するボタンがある。将来的には、動画撮影にも対応とのこと。
- 「Joy-Con」には、加速度センサー、ジャイロセンサーが搭載。
- 「Joy-Con」の本体との接続部には、LボタンとRボタンが存在。
- 「Joy-Con」のカラーバリエーションとして、赤と青が存在。
- 「Joy-Con」を握って操作するための、「Joy-Con」ストラップがある。「Wii」の趣き。
- 「Joy-Con」には、モーションIRカメラがあり、距離を計ることが可能。
- 「Joy-Con」には、触覚センサーがある。水の質感などを感じることができるらしい。HD振動と呼ばれる機能。
とにかく、「Joy-Con」が多彩ですね。モーションIRカメラや触覚センサーは、「Joy-Con」の特にユニークともいえる部分です。最も触覚センサーについては、実際に体感してみないと評価が難しいですね。単なる振動ではなく、質感も伝わるとのことです。それと、LボタンとRボタンが存在していたことに驚きました。本体との接続部にあるんですね。「Joy-Con」の多彩なプレイスタイルを印象付ける内容でした。
一方で、ユーザーの大きな関心事である性能に関する発表がありませんでした。CPUが、「NVIDIA製 カスタムTegraプロセッサ」程度のことしかわかりません。発表会の内容も性能にフォーカスするような内容ではありませんでした。性能ではなく、体験を重視したハードウェアということです。「Nintendo Switch」の節々からも過去のハードウェアとの繋がりを感じさせますし、間違いなく「Wii」や「Wii U」の後継といえるハードウェアです。そういった意味では、性能で「PlayStation 4」や「Xbox One」を上回ることはないでしょう。
発売予定ソフト(発表順)
- 1-2-Switch(ワンツースイッチ)(2017年3月3日発売)(1-2-Switch プロデューサー 河本浩一)
- ARMS(アームズ)(2017年春発売予定)(ARMS プロデューサー 矢吹光祐)
- Splatoon 2(スプラトゥーン 2)(2017年夏発売予定)(Splatoon 2 総合プロデューサー 野上恒)
- SUPER MARIO ODYSSEY(スーパーマリオオデッセイ)(2017年冬発売予定)(SUPER MARIO ODYSSEY プロデューサー小泉歓晃氏)
- Xenoblade 2(ゼノブレイド 2)(2017年発売予定)
- ファイアーエムブレム無双(未定)
- ドラゴンクエストシリーズ関連作品
- 真・女神転生シリーズ最新作
- OCTOPATH TRAVELER(スクウェア・エニックスの完全新作RPG)
- 株式会社セガゲームス 取締役 名越稔洋
- ベゼスタゲームスタジオ エクゼクティブ・プロデューサー トッド・ハワード
- 株式会社グラス・ホッパー・マニファクチュア 代表取締役 須田剛一
- エレクトロニック・アーツ ワールドワイドスタジオ エグゼクティブバイスプレジデント パトリック・ソダーランド
- 小粒作品も含めたゲームプレイ映像紹介
気になるのはローンチソフトですが、どれがローンチソフトなのか、発表会を見た限りだとわかり辛い部分があります。ローンチソフトの紹介というよりは、今後、こういったソフトが発売されますよ~という紹介ですね。
プレゼンテーションで発表されたローンチソフトは、「1-2-Switch」「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の2種類です。実際のローンチソフトは、もう少しあるのですが、プレゼンテーションでは紹介されませんでした。焼き直しだったり、移植だったりで価値に乏しいのでしょうが、1行紹介くらいあっても良かったのでは?「ドラゴンクエスト ヒーローズⅠ・Ⅱ for Nintendo Switch」は、移植作品でありながらそれなりに取り上げられましたが、その一方で発売日が紹介されないという待遇でした(ローンチソフトなのに)。
良くも悪くも終始任天堂一色のプレゼンテーションですね。「1-2-Switch」からトリの「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」に持っていく流れと、サードパーティのラインナップの乏しさがそれを感じさせます。セガゲームスの名越稔洋氏が登壇したときは、何か発表があるのかと思いましたが、「魅力的なハードなので検討しています。」の一言で去って言ったため、多くの視聴者から突っ込みが入ったことでしょう。
相手の「目」を見て遊ぶ対面ゲーム『1-2-Switch(ワンツースイッチ)』発表! https://topics.nintendo.co.jp/c/article/1f926f96-d419-11e6-9aaf-063b7ac45a6d.html
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』 3月3日発売決定! https://topics.nintendo.co.jp/c/article/807d3632-cd86-11e6-9aaf-063b7ac45a6d.html
市場の反応
任天堂(7974)の株価は発表会直後から大きく下落。前日比5.75%で引けました。希望小売価格が、メディアの予測よりやや高めだったこと。ローンチソフトの乏しさなどが原因と言われています。大きなマイナス要因があったというよりは、これといってプラス要因がなかったことが下落に繋がったのかもしれません。トリを務めた、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の発売日発表も、事前に織り込み済みで、株価を上昇させる要因にはなりませんでした。